問題は起きる前に対処しましょう!
咬みついてからでは遅すぎる
犬はカワイイまま育つとは限りません
平均寿命15歳の中でイロイロな事がめまぐるしく変わっていきます。体型、顔つき、毛色、毛艶、体調、性格、気性、犬も自分の変化には気づいているに違いありません。
そんな中、ZUTTO DOGの出張トレーニングの依頼で最近のNo. 1は「咬みつき」です。
咬みついてからトレーニングの依頼がくるわけで、その時点で大問題が発生していますね!
今咬みついてない犬を、将来咬みつかないようにしてほしいという依頼はほとんどありませんし、まさかチッチャイ頃可愛かった愛犬が咬む犬に変身するなんて飼い主さんは思っていません。
犬の咬みつきはトレーニングの中で最も難しい課題で、時間も予測できないほどかかります。実際どんな優秀なドッグトレーナーでも咬んだり吠えたりする行動は抑制する事ができても治す事はできません。
それほど難しいのです。
犬の咬むという行動は犬種にもよりますが威嚇、警戒、ストレス、心境の変化、老化など様々な要因があります。
実は犬の咬む行動や吠える行動はごく自然な行動です。
ですが必要がなければそれらの行動は発生しません。
もちろんトレーニングは大切ですが、まずは犬どんな動物なのか、信頼関係の構築、接し方、遊び方、家庭内の環境を人が整理して見直してあげる事が必要になってきます。そうする事で、咬まなくても、吠えなくてもいい環境の中でストレスなく生活する事が出来るようになるのです。
未然に防ぐ
では咬みつきは未然に防ぐ事はできないのでしょうか?
答えは「できます!」
私たちドッグトレーナーは犬の問題行動を解決改善するのはもちろんなのですが、問題が起きる前に様々な学習をして楽しく社会に対応できる犬が1頭でも増える事を願ってます。
人間でも同じように保育園、小、中学校で様々な事を学び成長していきます。
犬も人間社会で楽しくストレスなく暮らすためには学習教育が必要なのです。
社会化という言葉はよく聞くと思いますが、それが学習教育にあたります。
生後2〜3ヶ月の間にひたすら社会化し、人、犬、音、物に接した量によって成熟期、中年期、高年期、老年期への移行前後の心境の変化に大きく関わってきます。
パピー時代に得た情報はシニアになるまで脳に植え付けられます。
天真爛漫なパピーの時期に外にもあまり行かずに、お家の中で甘咬みが許されていた犬は歳とともに本気咬みに代わり攻撃行動が増え人を傷つけることになるでしょう。
ほとんどの飼い主さんがそこで「ハッ!」と気づくのです。
オスワリ、フセなどのお行儀は二の次でじゅうぶん。仔犬を飼った皆さんはとにかく社会化をお願いします。
日本では仔犬を買ったり、ハウスを買ったりでお金を使い果たしてしまった感が非常に強く、パピードッグトレーニングにお金をかける人がまだまだ少なすぎます。
問題が起こってから長い時間と多額なお金、犬へのストレスをかけるより、もっともっとパピーの気持ちを理解して、犬を飼い始めた皆さんがトレーニングに興味を持って、僕たちトレーナーを気軽に使って頂ける世界を作っていきたいと思います。
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