フランケンシュタインの怪物と呼ばれて

2019.10.03 (木)

先月末にCNNメディアで流れたラブラドゥードルのニュース。

 

ラブラドゥードルがフランケンシュタインだと?

 

この記事にオーストラリアンラブラドゥードルのオーナー達は驚き「なんて酷いことを言うんだ」と肩を落としている。

 

我が家にも2頭の元気なオーストラリアンラブラドゥードル、ディラン7歳とパス2歳が暮らしているが、とても陽気で人に寄り添い、家族に癒しを与えてくれる自慢の2頭です。

 

事の発端は、ラブラドゥードルの生みの親であるウォーリー・コンロン氏(90)が「パンドラの箱を開け、フランケンシュタインの怪物を解き放ってしまった」と後悔の念を表明したことから始まった。

 

オーストラリアンラブラドゥードルのオーナーの間では、コンロン氏を知らない人がいないくらい有名で、犬アレルギーのあるハワイの女性にために盲導犬としてラブラドゥードルを生み出したことで知られていて、ラブラドゥードルは人懐っこく陽気で頭が良く、抜け毛が少ないアレルギーフリーな犬種であることでと、可愛い長毛犬種であることから飼う人が増え始めたことで各メディアでも注目を集めている。

 

ラブラドゥードルの歴史はまだまだ浅く、コンロン氏が交配を始めてから約40年ほどなので、本当のスタンダードが成り立つまではまだまだ時間がかかるであろう。そのため交配のリスクや先天的な疾患はまだまだ未知なものがあり、オーナーの間でも心配は少なからずある。

 

しかし、何を思ってフランケンシュタインなどの表現をしたのか意味がわからないが、約1500万年前から人に寄り添って暮らしてきた犬達、人の都合で様々な交配が行われた中で成功と失敗を繰り返し、それぞれの犬種のスタンダードが出来上がるまでに、たくさんの命が犠牲になってきたことは間違いないのである。それでも尚、犬種特有の精神異常や先天的疾患は、それぞれの犬種が受け継いできているのである。そう考えると全ての犬種がフランケンと言う考えにもなり兼ねない。

 

仕事柄、ラブラドゥードルはハイパーだの、おバカだの、手に負えないなどと言うドッグトレーナーも少なくない。だがしかし、オーナーにしてみたらこの犬種に出会えたことは奇跡と思っているに違いないだろう。

 

日本でのラブラドゥードルの交配は、千葉に拠点を構えるニチイグリーンファームが最も検疫の厳しいオーストラリアから許可を得て日本で唯一交配を行えることになっていて、我が家のディラン(7歳)もブリーディングドッグとして6年間の役目を終え、私たち家族もそれに関わってきたため、日本におけるラブラドゥードルのブリーディングシステムの素晴らしさは他の誰より知っているつもりである。

 

だからこそ私はオーストラリアンラブラドゥードルを誇りに思うし、フランケンシュタインと呼んだり、そんな記事に対して「なるほど!」「やっぱりな!」などと共感をしたりすることは絶対に許せないのである。

 

授かった命、そして迎えた命はどんなことがあろうと最後まで愛し続けることが人の役目であり犬達の幸せであります。

 

何を言われようが、うちの子はうちの子、とっても可愛いし誇りに思います。

 

と言うのが私の気持ちでもあり、ラブラドゥードルを愛するオーナーさんそれぞれの気持ちだと思います。

 

最後に!

「この爺さん今になってこんなこと言うなんておそらくボケちゃったんだろうな」が私の思うところであります。

 

 

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