JAPDTカンファレンス
8/21〜8/23の3日間、相模原にある動物学の名門 麻布大学にて
JAPDT(日本ペットドッグトレーナーズ協会)カンファレンスが行われました。
毎年一回行われるこの講義には、毎回200名近いドッグトレーナー、獣医師、業界関係者が参加し知識を深めます。
今回のテーマは「日本独自の犬文化とは~犬の特性を知り日本文化との調和を考える~」
スウェーデンからノーズワークの名手ドッグトレーナーのイェシカ・オーベリー先生、DogActuallyではおなじみの藤田りかこさんなど素晴らしい5名の講師人をお迎えして行われました。
2日目 犬との遊び方
犬は犬同士で遊ぶ以外、人や猫など他の動物と遊ぶ事ができる非常な稀な動物です。犬との遊びでとても大切なのが「いっしょに」ということ。感情の盛り上がりを、遊びを通して伝え合うことができるので、生活の中では最も重要なファクターになります。
この日は大塚も愛犬ディランと一緒に「犬との遊び」についてのデモンストレーションをさせていただきましたが、このような大勢の前では大塚もディランも遊んだことなどあるわけもなく只々緊張でした。
内容は4組の遊びのデモンストレーション見て、会場とディスカッションしイェシカ先生からの評価やアドバスがあるというもので、私の出身でもあるPLAYBOW 森山先生をはじめ、とても個性のあるデモであったと思います。
大塚とディランの場合
もともとディランは遊びには執着する方でもなく家の中でもゆったりと過ごすタイプで、昔から外での同犬種との遊びが多かったせいか犬や人との社会性については身についている方であると思います。
実際のデモでは
追いかけっこの遊び
狩猟の遊び(レトリーブ)
引っ張り合いの遊び
無視
などをしてみましたが、やはりプツプツと集中力が途切れ思うように進むことができませんでした。
イェシカさんの評価
あなたの犬はとっても※「社会的な遊び」ができています。
お互いに同調していて、犬がとてもポジティブです。
※犬がオモチャに執着するのではなく、人と犬との相手あっての遊びができる事。
あまりオモチャを投げて取らせるという遊びは向かないようです。オモチャを遠くに投げると集中力が途切れるので、なるべく近く距離で遊んであげたほうが集中力が続くでしょう。
犬が長い時間集中力が持つタイプではないので、両手でしっかりとオモチャを持ってあげて、犬からも積極的に近づかせ、もっと短い時間で遊んであげて下さい。
短い時間で集中して遊んであげることを積み重ねると、もっと遊びが好きになりあなたへの期待感がどんどん増し、最高のペアになれるでしょう。例えば、あなたがじっとしていてもいつもそばで見つめている、そんな期待感を犬は抱くようになるでしょう。
数分間のデモンストレーションの間で、大塚がいつも感じていた事への修正アドバイスがズバリくるところは、素晴らしいとしか言いようがありません。犬はもともと遊びは大好き!ディランが遊びに執着するかどうかは、私の対応力や時間への配慮が不足していたからであると反省せざるをえませんでした。
より良い遊びのために守らなくてはいけないこと
オモチャを取り上げない!
犬との衝突(奪い合いなど)は避け、引っ張りっこなどでも「ちょうだい」の合図で犬がオモチャを離したらすぐに返してあげる事が重要になります。取り上げられる事を覚えた犬は、所有欲が出てオモチャを独り占めにする傾向になるでしょう。
犬は何と遊んでいるのか⁈
犬の目線を観察しましょう!飼い主を見ているか、オモチャを見ているか、目線で行動がわかります。
上手にアイコンタクトをとりお互いに楽しむ「社会的な遊び」を身につけましょう。
テキトーに遊ばない!
犬のことは上の空でテレビを見ながらや、おしゃべりをしながらなどの遊び繰り返していると、飼い主との遊びは面白く無くなり、いつかはボールを投げるだけのピッチングマシーンとなるでしょう。
終わりも肝心!
飼い主が疲れたからといって犬の欲求があまりにも残ったまま終了してしまっては不完全燃焼になりストレスがたまるでしょう。遊びはお互いが満たされるよう犬の満足を知るのも重要、最も楽しめるオモチャや遊び方などを探してみましょう。終わりの合図を決めて知らせてあげるのも重要です。
カンファレンス全体では犬についてたくさんのことを学びましたので、時間を見てここに書きとめていきたいと思います。
みなさまも遊びを単なる遊びと考えずに、もう一度犬と向き合い、どのような時に興奮するのか、どうすると嫌がるのか、楽しいのかということを知っておくべきかと思います。「社会的な遊び」を身につけ、もっともっとドッグライフを楽しみましょうね。
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