雪の季節 柴犬に起きた悲劇とは!

2018.01.30 (火)

いつもお利口に留守番をしている柴犬5歳の女の子

 

いつものように飼い主さんが仕事から帰ると、家の中がメチャメチャに。

 

ヒーターのコードは食いちぎられ、家具も噛み荒らされて、あちこちに破壊の跡がみられました。

 

そんな状況が数日続き、あまりの急な変わり様に心配になり、相談がありました。

 

 

1日1日を紐解いていく

犬の行動変化には必ず要因があります。

 

突然の破壊行動などは、何かしらの精神的なダメージからくる行動変化であることが多いので、

 

数前日から1日1日を細かく振り返って紐解いていくことで、原因を突き止めることができます。

 

叱るなどの行為は決してしてはいけません。

 

 

最強寒波の到来!原因は雪が落ちる音

 

今年は48年振りの最強寒波といわれるほどの冷え込み。

 

1月22日には東京や埼玉にも30センチを超える積雪がありました。

 

柴犬に変化が起きたのは積雪から3日後。

 

ちょうど雪も溶け始めるころ、屋根に積もった雪がものすごい音で

 

「ドッスン!」「ドッスン!!」 と次々に落ちていきます。

 

この音は私が聞いても恐怖を感じ、我が家の犬達もスッと立ち上がり、外に向かって吠え始めます。

 

人の4倍の聴覚を持ち、音に敏感な犬達は、普段聞きなれない雪が落下する重低音に敏感に反応し恐怖を感じるのです。

 

ひとりで留守番の柴犬は次々に鳴り響く雪の音に恐怖を感じ相当心細かったに違いありません。

 

そして、いつも守ってもらえて、寄り添える飼い主さんがいない不安や恐怖のストレスから破壊行動に転移したのです。

 

 

今後のケア

犬はとても賢い動物なので一度感じた強いインパクトを取り除くのはとても大変です。

 

5年も自由に安心して留守番をしていた柴犬の女の子に、この状況でクレートを強いるのは悪化の可能性もあるし、かわいそうなので、今まで通りの留守番のイメージを取り戻せるよう、1分程度の短い時間からの脱感作をしていきます。

 

無理をせずに1分、2分、5分と少しずつレベルを上げながらリビングを出たり入ったり。

 

次のステップは玄関から外に5分、10分と時間を延ばし犬の様子を伺ってみましょう。

 

最近は室内カメラも安く販売されていますので、家の中の様子を見ながらトレーニングするのも良いでしょう。

 

 

また、この柴犬の今後にも注目していきたいと思います。

 


 

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