犬の行動を理解して対応する

2016.11.11 (金)

私たちの暮らしの中で、犬が吠えたり、咬んだりという行動は一般的に望ましくないとされてきました。レッスンの依頼でも、これらの行動抑制の依頼が多いのですが、なぜ止めさせたいのかというと、吠えに関しては、うるさいや近所迷惑、咬みでは痛いし人に危害を加えるおそれがあるからという理由が一般的でしょう。人間は吠えたり咬んだりという行為をほとんどする事はしませんが、当てはめるとしたら、叫ぶ、怒鳴る、振り払う、殴るが犬のこれに値し、これらの人間の行動はなぜ起きたかは容易に理解する事ができる。犬も同様に情報はしっかりと発信していて、吠えや咬みにも必ず理由があり条件付けられて、やがて習慣となっていきます。犬の気持ちを理解し、飼い主さんの対応が変わらなければ、犬の行動に変化を与えることはできないでしょう。

 

 

例えば、

・家の外の人影にワンワン吠える。

・インターホンが鳴るとワンワンワンワン吠える。

・飼い主さんが見えなくなるとキャンキャンクンクン鳴く。

・首輪を付けようとすると咬まれる。

・遊んでる途中で手に歯を当ててくる。

・物を取り上げようとすると咬みついてくる。

 

 

 

これらの行動に対応する場合、まずは気持ちの対応をしていかなければ根本的な改善にはつながりません。

 

テレビなどのメディアでは、灰皿を投げつけたり、チョークを入れたりという方法が頻繁に取り上げられますが、すぐに効果を見せたいメディアの試みに過ぎず、犬の嫌悪感で抑制されているだけで、根本の感情は抑制できず、いつか隙あらば吠えたり咬んだりしてくることでしょう。

 

犬の行動は飼い主さんへの報告であったり訴えであるので、しっかりと聞き耳を持って対応し不安要素を取り除いてあげることが人道的であると言えるでしょう。

 

 

 

・家の外に向かって吠える犬には、外が見えない環境づくりをしてあげる

・インターホンに吠える犬には外で何が起こっているのか見せてあげる。

・分離不安気味な犬には、無視をせずに待っててねとしっかりと声かけをしてあげる。

・首輪の付け外しで咬む犬は、首輪と散歩の印象を良くしてあげる。

・遊んでる途中で歯を当ててくる場合は興奮する前にやめたり、静かに遊ぶ。

・物を取り上げられない場合は飽きるまで遊ばせてあげたり、他のものと交換してもらう。

 

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そして最も大切なのが犬と飼い主さんを繋ぐオビディエンストレーニングです。オビディエンスは服従の意味ですが、ここでは信頼を意味します。オスワリ・フセ・マテ・オイデ・ツイテなどは人と犬との最高のコミュニケーション手段です。オビディエンスをベースにコミュニケーションをとることでお互いの気持ちが通じ合えるようになることでしょう。ですが、犬とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、対応の仕方がわからなかったりする飼い主さんはコレができてない方がとても多いように思います。

 

吠え始めにフセができて、優しく「大丈夫だから待っててね」と言ってあげれば犬も飼い主さんも気持ちは落ち着きます。逆に「ウルサイ」一言でおさめようとする人は永遠にお互いが吠えあってることでしょう。

 

首輪の付け外しではオスワリをさせて正面ではなく背後から着脱してあげて「大丈夫だよ」の一言を掛けてあげれば、少しは不安要素が取り除かれるでしょう。しかし、首の皮を持って抑え付けて脱着してるようなら一生咬みつきの喧嘩をすることでしょう。

 

頭ごなしに、吠えるからウルサイと言ったり、咬むから両手で口を押さえるなどという対応は、お互いの関係を悪化させ、行動を助長しているに過ぎないのです。

 

まずは犬が吠えたり咬んだりする状況を把握し、立場を置き換えて対応してあげることが、お互いの歩み寄りとなるとなることでしょう。

 

それがまさに犬の気持ちを知ることなのです。

 

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