犬が安心できるクレートの選び方

今では室内犬の割合がおよそ7割だそうです。
ドッグトレーニングも犬が室内で安心して休める場所作りとして、クレートトレーニングのリクエストも増えています。
仔犬の頃にクレートを覚えさせることは、間違った手順さえ踏まなければ簡単にクリアできるかもしれません。
しかし、いざ成犬になってからのクレートトレーニングはチョット間違えば一生足を踏み入れなくなるくらい難しい場合があります。
一般的なクレート選びの基準
今ではクレートの大きさや種類も増えて、どれを買って良いのか迷う飼い主さんも少なくはありません。
通常基準となる選び方は
・鼻先から尻尾までの長さ以上あること
・クレート内で1周できること
・おすわりをした時に頭が天井につかないこと
があげられます。
しかし、犬種によってはこれ以上に気をつけなければならないことがあるのです。
柴犬 ゆめちゃんの場合
今、大塚がトレーニング中の柴犬のゆめちゃんを例にあげてみてみましょう。
飼い主さんが用意してくれたサイズは中型犬用のミディアムサイズで、柴犬の大きさからすれば何の問題もない大きさに思えました。
家に運び込む前からおやつを使い少しずつ家の中の定位置に設置。なんの問題もなく行きそうに思えたのですが、たまに全身が入って中でおすわりができる程度で、ほとんどが頭から胴体半分までで出てきてしまいます。
こんな苦戦しながらのトレーニングで数週間が過ぎました。
そこで、使わなくなりベランダに出してあった金網のケージにしてみようと、クレートと置き換えおやつで誘導してみます。
するとどうでしょう、今までの練習が嘘の様にスイスイと入っていきます。
さてなぜでしょう??
原因はシッポです!
犬のシッポは感情を表すバロメーターとして知られている思います。実は感情を表すだけに、すごく敏感な場所でもあるわけですよね!
触ったことのある方ならわかるかもしれませんが、犬は必ずスルッとかわしますよね。
とっても触られたくない場所でもあるわけです。
室内で高さはじゅうぶんに確保されていても、入口で敏感な場所に触れてしまえば、それ以上は進む気など失せてしまいます。
これはまさに大塚の判断ミスでもあり、飼い主さんには申し訳ないことをしました。
成犬のトレーニングは、臨機応変に状況を見ながら変化をさせて、正解を導き出す難しさがありますので、ドッグトレーナーの判断力が重要になってきます。
実はこれが正しいクレートの選び方
上記に書いた基準の他に、
・愛犬の一番高い部位
・日常的に触れられて嫌がる所、敏感な所
などを踏まえた上で大きさを決めてください。
そして、もうひとつ大事なことがあります。
ショップなどに愛犬を連れて行き店員さんに大きさを見てもらうのはとてもいいことだと思いますが、ショップ内で試しにクレートに入れてみるなどはやめましょう。いざ家に持ち帰ったときには、嫌いな場所になっている可能性もありますので、少しずつ好印象を与えた上でクレートトレーニングをしてくださいね。
最後に
犬を飼ったらオスワリやフセなど後回しにして必ずクレートトレニングをしましょう!
⭐️家の中に安心して休むことのできる場所を作ってあげて下さい
⭐️車の中で犬の安全を確保してあげてください
⭐️被災したときに避難所で快く受け入れてもらえますように
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